AnthropicがClaude Codeに「mods(モッズ)」を追加した。Claude Codeの中で動くJavaScript/TypeScriptのプラグインで、ツール呼び出しから画面の描画まで手を入れられる。拡張の自由度と、それに伴う権限の広がりが同時にやってきた。
Claude Codeのmodsとは何か
modsは、Claude Codeの見た目と動作を変えるプラグインだ。中身はJavaScriptまたはTypeScriptで書いたイベントハンドラで、Claude Code本体のプロセスの中で動く。ツール呼び出しや送信されたプロンプト、インターフェースの描画といったイベントが起きると、Claude Codeがハンドラを呼び出す。ハンドラはそのイベントを監視し、書き換え、引き継ぐことができる。
提供が始まったのはバージョン2.1.287(10月1日)から。プラグインとして配布され、ディレクトリを通じて共有できる。Claude Code CLIと、Claude DesktopアプリのCodeタブで動作する。
modsで書き換えられるもの
できることの幅は広い。まず、独自のインターフェースを描画できる。トランスクリプトの横にペインを出したり、プロンプトの上にバンドを置いたり、タブやボタン、テキストフィールドを追加したりできる。
次に、Claude Code自身が描いている画面を再描画できる。ツール呼び出しの行、スピナー、Claudeが問いかけるダイアログなど、もともと本体が描いている部分を置き換えたり、スタイルを変えたりできる。
ツール呼び出しやリクエストへの介入も可能だ。ツール呼び出しを止めたうえでユーザーに質問したり、ツールを実行せずに回答したり、あるリクエストを別のモデルに送ったりできる。Claudeのターンを待たずに、コマンドから自分のコードを即実行する使い方もある。
Claude Codeのhooksやskillsとの違い
従来のsettings hooks、skills、ステータスライン、MCPサーバーは、Claude Codeの外で動く。スクリプトを実行するか、Claudeにテキストやツールを渡すだけだ。一方でmodsはClaude Codeの中に入り込むため、それらにはできない領域に届く。
たとえば、各リクエスト後のコンテキストの使用量をチャートで示すペインを作れる。modのhooksは同じファイル内の変数を共有するので、あるhookがツール呼び出しを数え、別のhookがスピナーの横にその数を表示する、といった連携も組める。SBB ITの報道は、画面も処理も書き換えられる点をmodsの特徴として伝えている。
modsを入れる前に確認したい権限の話
自由度と引き換えに、意識しておくべき点がある。modsはClaude Codeと同じ機械の権限で動く。つまり、ファイルの読み書きやコマンドの実行を含め、Claude Codeができることはmodsからもできる。見た目を整えるだけのつもりが、裏で何をするかはコード次第だ。
Anthropicのドキュメントも、modを入れる前に「何をするものか」を確認するよう促している。信頼できる提供元か、コードは何にアクセスするかを確かめるのが前提になる。導入は/pluginコマンドから行う。VS Code拡張機能では処理自体は動くものの、画面の描画には対応しない。
Claude Codeでmodsを使い始めるには
試すなら、まず公式のサンプルmodを動かして挙動をつかむのが早い。Anthropicは組み込みのmodも用意しており、そのソースを読めば書き方の参考になる。
modsはTypeScriptの関数として書くため、コマンドを叩くだけでは届かなかった表示の変更やツールの追加まで踏み込める。カスタマイズの範囲は広がった。その分、何を信頼して入れるかという判断が、これまで以上に利用者の側に委ねられる。






