ハウツー記事

Claude Codeのmodsとは何か:TypeScriptでエージェントを書き換えるプラグイン

AnthropicがClaude Codeに「mods(モッズ)」を追加した。Claude Codeの中で動くJavaScript/TypeScriptのプラグインで、ツール呼び出しから画面の描画まで手を入れられる。拡張の自由度と、それに伴う権限の広がりが同時にやってきた。

佐藤健太佐藤健太
人気度:880
Claude Codeのmodsとは何か:TypeScriptでエージェントを書き換えるプラグイン

AnthropicがClaude Codeに「mods(モッズ)」を追加した。Claude Codeの中で動くJavaScript/TypeScriptのプラグインで、ツール呼び出しから画面の描画まで手を入れられる。拡張の自由度と、それに伴う権限の広がりが同時にやってきた。

Claude Codeのmodsとは何か

modsは、Claude Codeの見た目と動作を変えるプラグインだ。中身はJavaScriptまたはTypeScriptで書いたイベントハンドラで、Claude Code本体のプロセスの中で動く。ツール呼び出しや送信されたプロンプト、インターフェースの描画といったイベントが起きると、Claude Codeがハンドラを呼び出す。ハンドラはそのイベントを監視し、書き換え、引き継ぐことができる。

提供が始まったのはバージョン2.1.287(10月1日)から。プラグインとして配布され、ディレクトリを通じて共有できる。Claude Code CLIと、Claude DesktopアプリのCodeタブで動作する。

modsで書き換えられるもの

できることの幅は広い。まず、独自のインターフェースを描画できる。トランスクリプトの横にペインを出したり、プロンプトの上にバンドを置いたり、タブやボタン、テキストフィールドを追加したりできる。

次に、Claude Code自身が描いている画面を再描画できる。ツール呼び出しの行、スピナー、Claudeが問いかけるダイアログなど、もともと本体が描いている部分を置き換えたり、スタイルを変えたりできる。

ツール呼び出しやリクエストへの介入も可能だ。ツール呼び出しを止めたうえでユーザーに質問したり、ツールを実行せずに回答したり、あるリクエストを別のモデルに送ったりできる。Claudeのターンを待たずに、コマンドから自分のコードを即実行する使い方もある。

Claude Codeのhooksやskillsとの違い

従来のsettings hooks、skills、ステータスライン、MCPサーバーは、Claude Codeの外で動く。スクリプトを実行するか、Claudeにテキストやツールを渡すだけだ。一方でmodsはClaude Codeの中に入り込むため、それらにはできない領域に届く。

たとえば、各リクエスト後のコンテキストの使用量をチャートで示すペインを作れる。modのhooksは同じファイル内の変数を共有するので、あるhookがツール呼び出しを数え、別のhookがスピナーの横にその数を表示する、といった連携も組める。SBB ITの報道は、画面も処理も書き換えられる点をmodsの特徴として伝えている。

modsを入れる前に確認したい権限の話

自由度と引き換えに、意識しておくべき点がある。modsはClaude Codeと同じ機械の権限で動く。つまり、ファイルの読み書きやコマンドの実行を含め、Claude Codeができることはmodsからもできる。見た目を整えるだけのつもりが、裏で何をするかはコード次第だ。

Anthropicのドキュメントも、modを入れる前に「何をするものか」を確認するよう促している。信頼できる提供元か、コードは何にアクセスするかを確かめるのが前提になる。導入は/pluginコマンドから行う。VS Code拡張機能では処理自体は動くものの、画面の描画には対応しない。

Claude Codeでmodsを使い始めるには

試すなら、まず公式のサンプルmodを動かして挙動をつかむのが早い。Anthropicは組み込みのmodも用意しており、そのソースを読めば書き方の参考になる。

modsはTypeScriptの関数として書くため、コマンドを叩くだけでは届かなかった表示の変更やツールの追加まで踏み込める。カスタマイズの範囲は広がった。その分、何を信頼して入れるかという判断が、これまで以上に利用者の側に委ねられる。

このニュースを共有

紹介した製品

出典

関連AIニュース

AnthropicのClaude Frontier Academy、1億ドルで1万人の実装エンジニアを育てる狙い
ビジネス・業界

AnthropicのClaude Frontier Academy、1億ドルで1万人の実装エンジニアを育てる狙い

AIモデルそのものよりも、それを現場で使いこなせる人材のほうが足りない。Anthropicは1億ドルを投じて、2027年末までに1万人のエンジニアを自社基準で育てる。狙いは人材育成だが、囲い込みの色も濃い。

人気度:1,050
FTCがOpenAIとAnthropicを調査、AIエージェントの消費者保護が焦点
ビジネス・業界

FTCがOpenAIとAnthropicを調査、AIエージェントの消費者保護が焦点

米連邦取引委員会(FTC)がOpenAIとAnthropicを含む主要AI企業の消費者保護違反を調べている。規制当局がAIエージェントの暴走に初めて本格介入する構図を、確認済みの事実と報道段階の情報に分けて解説する。

人気度:1,300
開発ツールの画面とモデル識別子をイメージした抽象ビジュアル
AIモデル

Claude Sonnet 5.5リーク:識別子が見つかった、公式発表はまだ

Claude Sonnet 5.5の内部識別子が、開発ツールの登録情報に見つかったと報告された。一部でテストが始まっているとも伝わるが、Anthropicは公式に何も発表していない。現時点で確認できたことと、そうでないことを分けて整理する。

人気度:1,100
上場を象徴するグラフとAIの抽象ビジュアル
ビジネス・業界

AnthropicのIPOが11月に延期、2兆ドル規模の上場を目指すと報道

Anthropicの新規株式公開(IPO)が10月から11月へ後ろ倒しされたと報じられた。約2兆ドルの企業価値と最大1000億ドルの調達を目指すとされ、実現すれば史上最大級の上場になる。

人気度:1,150