
Everywhere
Sylinko Inc. · 生産性向上
Everywhereは、Sylinko Inc.が提供する無料のオープンソースAIデスクトップアシスタントだ。作業中のあらゆるものの上に乗り、呼び出せば画面を読み取る。ショートカットを押すと、今いるウィンドウの隣にフローティングのチャットバブルが開き、フォーカスされたテキストが文脈として取り込まれる。すでに料金を払っている言語モデル(またはローカルのモデル)で動作し、翻訳、要約、デバッグ、書き換えを使用中のアプリ内で完結させる。

Everywhere について
Everywhereとは
Everywhereは、ブラウザのタブではなくデスクトップ上に常駐する文脈理解型のAIアシスタントだ。基本の発想はシンプルである。画面上の何かについて助けが必要なとき、テキストをコピーし、ウィンドウを切り替え、チャットアプリに貼り付け、何をしていたかを説明する必要はないはずだ。アシスタントが自分で文脈を掴む。
開発したのは独立系開発者のDearVaで、Sylinko Inc.の下で公開された。GitHubでオープンソースとして公開され、当初はApache 2.0、後にBusiness Source License 1.1へ移行した。コードが公開されていることは重要だ。プロンプトと画面データが中間サーバーを経由せず、選んだモデルプロバイダーへ直接届くことを意味する。
難点は対応範囲にある。EverywhereはWindowsとmacOSで動作し、Linux版はしばらく前から開発中とされている。Windows 10以降ならセットアップは数分で済む。古いマシンやLinuxを使っているなら、待つことになる。
はじめかた
- 公式サイトからインストーラーをダウンロードする。何もインストールしたくなければポータブル版を取る。
- 初回起動時にモデルプロバイダーを選ぶ。OpenAI、Anthropic、Google、DeepSeek、Moonshot、MiniMax、Ollamaに対応する。
- APIキーを貼り付けて接続をテストし、頼る前に動作を確認する。
Ctrl + Shift + Eが他の機能と衝突するならショートカットを設定し直し、バブルの透明度とテーマを調整する。- 任意のアプリを開き、気になるテキストの近くにカーソルを置き、ショートカットを押して質問を打ち込む。ループはこれだけだ。
AIツール情報
Everywhereの料金、対応プラットフォーム、性能を簡単に確認できます。
こんな人におすすめ
このツールが最も力を発揮するユーザー、タスク、シーン。
ユーザー
- 開発者:スタックトレースやエラーダイアログをその場で読めば、ブラウザを経由する往復を省ける。ただし選んだモデルがツール呼び出しを扱える場合に限る。
- ライター・編集者:扱いにくい一文を文書から離れずに書き換えれば、流れを切らずに保てる。
- 翻訳者・語学学習者:ページや段落をその場で訳すのは別ツールを開くより勝る。出力の質は接続するモデル次第だ。
タスク
- 画面上のエラーの解決:メッセージを指して意味を尋ねれば、Everywhereがダイアログを読んでくれる。
- 長い記事や文書の要約:コピー&ペーストせずに、読んでいるページの要点を掴める。
- メールの書き換え:下書きを簡潔にしたり正式にしたりして、書き換え結果を元の欄に戻す。
シーン
- 数分ごとにチャットボットへ切り替えることなく、1つのアプリで作業を一区切りまで進める。
- さっき見た主張や見出しを、ウェブ検索をツールとして有効にした状態で検証する。
- まだターミナルにいるうちに、半分忘れたコマンドを引っ張り出す。
主な機能
画面の文脈認識
これがEverywhereアプリを入れる理由である。アクセシビリティAPIとUI自動化でフォーカスされたウィンドウを読み取るため、見ているテキストが添付ファイルのようになる。CursorやGitHub Copilotでファイルを添付する感覚に近い。事前に何かを選択する必要はない。アシスタントは目の前にあるものをただ把握している。だからこそバブルは手順的ではなく即時的に感じられる。
モデルを持ち込める
ではバブルの裏で実際に動いているのは何か。すでに使っているプロバイダーを接続する。OpenAI、Anthropic、Google、DeepSeek、Moonshot、MiniMax、またはローカルのOllamaインスタンスだ。APIクレジットをすでに持っていれば安く済み、あるプロバイダーが高くなったり遅くなったりしたら乗り換えられる。データはそのプロバイダーへ直接届く。
ツール利用とプラグイン
チャットにとどまらず、この画面を読むAIツールは行動できる。ウェブ検索、Puppeteerベースのページ取得、ファイルの読み書き、ターミナル実行が組み込みで、会話ごとにオン・オフを切り替える。ウェブ検索ツールはアシスタントを調査相棒に近づけ、ターミナルプラグインはコマンドを打ち直さずに実行・解釈させる。独自MCPツールへの対応は開発中だ。
多言語インターフェース、11言語
インターフェースは簡体字中国語、繁体字中国語、英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、日本語、韓国語、ロシア語、トルコ語で提供される。英語ユーザーは完全に翻訳された体験を得られ、日常的に複数言語をまたいで働くなら、使わない言語のメニューを読まされることもない。
Markdownと画像添付
応答はMarkdownで描画されるため、表やコードブロックはプレーンテキストに潰れず読みやすいまま保たれる。画像も添付でき、他の添付形式も進行中だ。図や、テキストとしてコピーできないスクリーンショットが関わるものについては、画像の道が穴を埋める。
ポータブル版とインストール版
Everywhereは標準インストーラーとポータブル版の両方を用意する。USBドライブから実行したいときや、管理者権限がないマシンで使いたいときに便利だ。同じプロジェクトがApple SiliconとIntel向けに別々のmacOSパッケージを出すので、Mac版は祈るしかない単一バイナリではない。
メリットとデメリット
メリット
- 無料で使え、ソースコードはGitHubでソース公開ライセンスの下に公開されている。
- 画面の文脈を自動で読み取るため、コピー&ペーストやスクリーンショットの手順が要らない。
- すでに料金を払っているモデルで動き、ローカルのOllamaモデルも含む。
- ツールプラグイン(ウェブ検索、ターミナル、ファイルアクセス)が単純なQ&Aの域を広げる。
- インターフェースは11言語に翻訳され、インストール版とポータブル版がある。
デメリット
- WindowsとmacOSのみ。Linux版に確定した日付はなく、Linuxユーザーは今日使えない。
- 内蔵モデルはない。自分のAPIキーが必要で、コストはプロバイダーアカウントに乗る。
- ツール利用には対応モデルが必要で、安価なモデルの中にはプラグインをまったく動かせないものもある。
- 画面を読み取れるため、アプリと選んだモデルプロバイダーに画面上の内容を託すことになる。
よくある質問
はい。アプリ自体は無料でダウンロード・使用でき、ソースコードも公開されている。唯一のコストは、ローカルモデルを指定しない限り、API呼び出しに対してモデルプロバイダーへ払う分だ。
関連コンテンツ
Everywhereに関連するツール、スキル、記事を探す。
Everywhereの代替ツール

Swms
Swms AI · ライティング · 生産性向上 · ビジネスSwmsは、仕事の簡単な説明をそのまま使える安全書類に変えるAI安全コンプライアンスツールだ。プロジェクト、職種、把握している危険を書けば、安全作業方法書、作業ハザード分析、安全作業手順書、RAMS、安全データシートを数秒で作成する。Oscarというチャットアシスタントも付いており、職場の安全に関する質問にどんな言語でも答える。建設、鉱業、運輸、倉庫のチームが、作業日を削る書類仕事を減らすために使っている。
Wordly AI Translation
Wordly · 音声・言語 · 生産性向上Wordly AI Translationは、会議・カンファレンス・イベント向けに作られたリアルタイムAI翻訳・字幕プラットフォームだ。60以上の言語でライブ翻訳、字幕、文字起こし、要約を提供し、参加者は専用ヘッドセットを使わず、QRコードを読み取るかリンクを開くだけで参加できる。Zoom、Microsoft Teams、Google Meet、Webexと連携し、セッションごとに人間の通訳を雇わずに多言語対応したい組織に向く。それだけのことだ。
Rows
Rows (Superhuman) · 生産性向上 · ビジネスRows は、50以上のソースからライブデータを取り込み、SQLクエリや入れ子の数式ではなく平易な言葉で操作できるAIスプレッドシート兼データ分析ツールだ。PDFから数字を抜き出し、広告プラットフォーム、データベース、銀行口座をつなぎ、AIにレポートの作成、データセットの結合、自動で再計算するモデルの構築を頼める。ブラウザで動き、スプレッドシートのように扱え、現在は Superhuman の傘下にある。
