RedPill

RedPill

Phala · その他

RedPillは、開発者とチームに200超のモデルを単一のOpenAI互換APIで提供する機密AIプラットフォームである。すべてのリクエストは、トラステッド実行環境(TEE)内で動くゲートウェイを通る。プライバシーポリシーを信頼しろと求める代わりに、回答がどう提供されたかを確認できるよう、レスポンスごとに証明レポートと署名済みレシートを添付する。コードを書かずにプライベートなアシスタントを使いたい人向けの、コンシューマー向けチャットアプリもある。

RedPill の画面プレビュー

RedPill について

RedPillとは

RedPillは、シンプルな考えに基づく機密AIサービスである。プライベートAIは、約束されるのではなく証明できるべきだ、という考えだ。プライベートAIゲートウェイとして動作する。このゲートウェイは、Phala、Tinfoil、NEAR AI、Chutesといった検証済みプロバイダーの数百のモデルを束ね、TEEの中で動く。TEEとは、ワークロードをホストから隔離するハードウェア上の安全な区画である。リクエストとレスポンスは暗号化された経路を通り、プラットフォームはプロンプトや回答の本文を保持しないと説明している。

最大の売りは検証可能性だ。呼び出しのたびに、測定されたワークロードを特定する証明レポートと、リクエストを回答に結びつける署名済みレシートが返る。これがTEE推論を端から端まで覆盖する。開発者はそのレシートを取得し、ゲートウェイが本物のハードウェアで動いたこと、そして機密モデルについてはプロンプトの転送前に上流のエンクレーブが検証されたことを確認できる。ゼロ保持ポリシーを述べるだけで終わるサービスとは、ここに実質的な差がある。

限界も重要である。RedPillはモデルラボではないため、実際の重みと稼働率は提携プロバイダーに依存する。最も強いプライバシー保証は、TEEプロバイダーが提供する機密モデルにのみ当てはまる。OpenAIやAnthropicといった第三者に振り分けたリクエストは、その対象外だ。また、検証ツール一式を端から端まで実行しようとすると、ある程度の設定が要る。導入前に知っておく価値はある。

はじめ方

  1. RedPillのダッシュボードでAPIキーを作成し、REDPILL_AI_API_KEYのような環境変数として保存する。
  2. OpenAIまたはAnthropicのクライアントライブラリをベースURLのhttps://api.redpill.ai/v1に向け、キーをbearerトークンとして送る。
  3. 最初のチャット補完呼び出しを行い、レスポンスのx-receipt-idヘッダーを読む。
  4. レシート用エンドポイントからレシートを取得し、result: verifiedと記されたupstream.verifiedイベントを探す。
  5. Claude Code、Codex、Piといったエージェントツールでは、APIを直接呼ぶ代わりにデスクトップアプリPrivate AI Proxyを導入し、Protectedモードを有効にする。

AIツール情報

RedPillの料金、対応プラットフォーム、性能を簡単に確認できます。

無料プランはい
有料プラン$0 - $50/mo
プラットフォームWeb, API, Desktop (Windows, macOS, Linux)
開発元Phala
カテゴリその他
リリース日Jan 2025
最終更新Sep 2025
サイト訪問数9.2K
サイト世界ランキング1.8M
API提供状況はい

こんな人におすすめ

このツールが最も力を発揮するユーザー、タスク、シーン。

ユーザー

  • プライベートなAI機能を開発する開発者。OpenAI互換エンドポイントなので、ベースURLを差し替えて既存コードを保てる。そのうえに署名済みレシートが加わる。
  • プライバシーを重視するプロフェッショナル。チャットアプリは、コーディング不要で、プライベートな文書検索を备えた端から端まで暗号化されたアシスタントを提供する。
  • セキュリティおよび法務チーム。検証可能な証明レポートは、データがどう扱われたかを主張ではなく提示しなければならない業務に合う。
  • 最低利用額を避けたいスタートアップ。コミットメント不要の従量課金のトークン価格で、試用コストを低く抑えられる。

タスク

  • 機密性の高いテキストで機密推論を実行する。プロンプトと回答は転送中に暗号化され、ハードウェアエンクレーブ内で処理される。
  • Qwen、GLM、NVIDIA Nemotronなどのオープンモデルを呼び出す。トークンごとの価格付きのカタログを見て、プロバイダーごとに別アカウントを抱えずにリクエストを振り分ける。
  • コーディングエージェントをプライベートモデルにつなぐ。Private AI Proxyは、検証済みセッションが有効な間、通信を保護する。
  • AI出力の完全性を検証する。レシートを取得し、回答がそれを提供した証明済みワークロードから来たことを確認する。

シーン

  • 共有サーバーに置けない契約書や診療記録をAIで確認する。タスクを機密モデルに振り分ける。
  • OpenAIの代替をそのまま組み込む必要があるアプリを出す。ベースURLを変え、リクエストの形を保ち、プライバシー証明を加える。
  • ベンダーのプライバシー主張を監査する。ポリシー窓口を受け入れるのではなく、検証手順を自分で実行する。
  • 大量のエージェントワークロードを動かす。統一されたトークン価格とスマートルーティングにより、プロバイダーをまたいでも支出を予測できる。

主な機能

証明とレシートによる検証可能なプライバシー

すべてのレスポンスは、ワークロードを特定する証明レポートと、それをリクエストに結びつける署名済みレシートを持つ。レシートを取得し、ゲートウェイが本物のTEEで動いたこと、機密モデルが検証済みの上流エンクレーブで動いたことをローカルで確認できる。確認できる主張なのだ。1回のリクエストで、プライバシーの約束が証拠に変わる。

200超のモデルに対応する単一のOpenAI互換ゲートウェイ

RedPillは検証済みのTEEプロバイダーを単一のAPIエンドポイントの背後に置く。だからネットワークごとにアプリを作り直す必要はない。OpenAIまたはAnthropicのクライアントをベースURLに向ければ、Chat、completions、embeddingsはそのまま動く。モデル名はz-ai/glm-5.3やqwen/qwen3.8-27bのような、プロバイダー/モデルという単純な形式に従う。

TEEで守られたゲートウェイルーティング

ゲートウェイ自体はトラステッド実行環境内で動き、プロンプトと回答には暗号化された経路を使う。ルーティングの判断はその隔離環境で行われ、プラットフォームはリクエストやレスポンスの本文を保持しないと説明する。ログもなく、保存されるプロンプトもない。ルーティング層をモデルと同じくらいプライベートにしたいとき、この組み合わせが効く。

統一されたトークンごとの価格

単一の価格表がすべてのプロバイダーを覆盖するため、課金体系を換算せずにモデルを比較できる。料金は小さなモデルで低く始まり、能力に応じて上がる。最低利用額はない。スマートルーティングは価格、速度、稼働率でプロバイダーを選べる。

エージェント向けPrivate AI Proxy

APIを直接話さないエージェントツール向けに、デスクトップProxyが通信を検証済みセッションで包む。導入し、Protectedモードを有効にして、Claude Code、Codex、Piといったツールをつなぐ。セッションが有効な間は通信が保護される。これにより、そうでなければプロンプトを既定のバックエンドに漏らしてしまうコーディングアシスタントを覆盖する。

プライベートな文書検索付きの機密チャットアプリ

このプライベートAIチャットアプリは、同じプライベートモデルを背後に置くChatGPT風のクライアントである。無料利用では1日10メッセージ、月50ドルのProプランでは無制限のメッセージ、ファイルアップロード、10 GBのストレージ、月30回のDeep Researchクエリが使える。APIに触れずにプライベートAIを使いたいなら、これが最も簡単な入口だ。

検証についての誠実な三値の主張

すべてを検証済みと印付けるのではなく、RedPillは各主張を、証明済み、不明、未確立として報告する。プロバイダーの検証器が裏付けられる範囲に応じて決まる。あるプロバイダーはハードウェアで証明されたtee_attestedを示しつつ、serving_software_known_goodの主張は不明、ということがあり得る。何が証明済みで何がそうでないかを正確に知りたいとき、この誠実さは役立つ。

メリットとデメリット

メリット

  • 単一のOpenAI互換エンドポイントが、複数の検証済みプロバイダーの200超のモデルを覆盖するため、統合作業は最小で済む。
  • 証明レポートと署名済みレシートにより、ポリシー窓口を信じるのではなく、リクエストごとにプライバシー主張を検証できる。
  • 透明なトークンごとの価格で、最低利用額はなく、TEE処理に追加費用もかからない。
  • 無料チャットプランと従量課金APIはどちらも0ドルから始まるため、試すコストが低い。
  • 機密プロバイダーでゼロデータ保持が提供され、リクエストごとに強制できる。

デメリット

  • 最も強いプライバシー保証は、TEEプロバイダーが提供する機密モデルにのみ適用される。OpenAIやAnthropicに振り分けたリクエストはその対象外だ。
  • RedPillはモデルの可用性と稼働率を提携プロバイダーに依存する。そのため、それらの障害やカタログ変更を引き継ぐ。
  • 検証ワークフローを完全に実行するにはACIクライアントの導入が要る。大半の一般ユーザーが望むより手間がかかる。
  • コンシューマーアプリの無料枠は1日10メッセージまでなので、チャットを多用するなら月50ドルのプランが必要だ。

よくある質問

RedPillは、検証可能なプライバシーでAIモデルを動かすための単一の機密APIとチャットアプリを提供する。開発者はアプリにプライベート推論を加えるために使い、個人は暗号化されたアシスタントとしてチャットアプリを使う。

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