AIモデル注目

Nano Banana 2.1が正式提供、半額の裏側と23日の移行期限

Googleの画像生成モデル「Nano Banana 2.1」は、1K画像の価格がほぼ半額になった代わりに、旧版「Nano Banana 2」は9月29日に関停する。移行の猶予は23日しかない。

佐藤健太佐藤健太
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Nano Banana 2.1が正式提供、半額の裏側と23日の移行期限

Googleの画像生成モデル「Nano Banana 2.1」は、1K画像の価格がほぼ半額になった代わりに、旧版「Nano Banana 2」は9月29日に関停する。移行の猶予は23日しかない。

Nano Banana 2.1が正式版になった変更点

Googleは10月6日、画像生成・編集モデル「Nano Banana 2.1」(モデルIDは gemini-nano-banana-2.1)を一般提供(GA)とした。これは2月に出た「Nano Banana 2」の更新版にあたる。Googleの説明では、視覚品質、プロンプトへの追従、会話をまたいだキャラクターの一貫性、画像内の文字描画が全体的に良くなった。

価格は大きく動いた。1K画像は1枚0.0336ドルで、従来の0.067ドルからほぼ半額。2Kは0.0504ドル、4Kは0.0756ドルで、4Kは0.151ドルから下がった。「半額」という見出しが独り歩きしやすいので、内訳は後で整理する。

機能面では、一度に最大14枚の参照画像を処理できる。最大4人のキャラクターと10個の物体を一貫させたまま生成できる。Google検索に接続でき、思考レベルはminimal、medium、highの3段階が用意され、この設定が出図の質に影響する。

対応範囲も広い。Geminiアプリ、Google検索のAIモード、Google AI Studio、Flow、Stitchなど、Googleの複数プロダクトで順次使えるようになる。

Nano Banana 2.1の価格は本当に半額なのか

「半額」は請求書の一部にすぎない。出力の画像単価は下がったが、入力側の料金は上がっている。テキストと思考(thinking)のトークン単価は引き上げられ、しかも既定で思考を多く使うようになった。画像1枚を作るまでの総コストで見ると、差は単価の比ほど大きくならない可能性がある。

ここは用途で判断が分かれる。大量の画像を安く量産したいなら、出力単価の低下はそのまま効く。一方、1枚ごとに長いプロンプトや参照画像を大量に食わせる使い方では、入力側の値上げが効いてくる。料金ページを単価だけで読まず、自分のワークフローに当てはめて試算したい。

移行の23日で何をすべきか

移行期間は短い。9月29日の停止まで、残りは23日しかない。旧版を使っている開発者は、まずコードや設定の中で「gemini-3.1-flash-image」などの旧モデルIDを探し、新IDに差し替える。モデル名を設定ファイルや管理画面に埋め込んでいる場合は、そこも忘れずに直す。

次に、出力の見え方を確認する。同じプロンプトで新旧を並べ、画質や文字の描画が自分の用途に合っているかを確かめる。思考レベルをhighにすると質は上がるが、その分コストと待ち時間も増える。minimalで足りる用途なら、あえて既定を下げる選択もある。

Nano Banana 2.1とProはどう使い分けるか

Google自身は2.1を、上位の「Nano Banana Pro」に対する「より効率的な版」と位置づける。つまり2.1は速くて安いが、最高画質を求める場面ではProが上に残る。

ベンチマークでは、2.1がProを大きく上回ることがある。ただし同じテストで、旧版のNano Banana 2もProに並んでいた。数字と肉眼の印象は一致しない。実際にProのほうが明らかに良い絵を出す場面は多い。

使い分けの目安はこうだ。量産してコストを抑えたい、生成速度を優先したいなら2.1。広告や商用の最終素材など、1枚の完成度が売上に直結するならPro。価格もこの区分けを裏づける。Proは1K画像1枚が0.134ドルで、2.1のおよそ4倍だ。

Nano Banana 2.1を試すなら今

新規で画像生成を組み込むなら、最初から2.1で始めるのが素直だ。移行組は9月29日を締め切りとして動き、その前に新旧を並べて比較しておきたい。出力単価は下がったが入力側は上がったので、コストはモデルの単価ではなく、自分の生成パターンで測る。それが2.1の価値を正しく見積もる方法になる。

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