OpenAIは、GPT-6.1 SolをCodexとChatGPT Workで使う際の標準コンテキストを50万トークンに引き上げ、購読者の長文コンテキスト追加料金を撤廃した。長い資料を一度に読ませる使い方が、料金を気にせず試せるようになる。
GPT-6.1 Solの標準コンテキストが50万トークンに
OpenAIが引き上げたのは、GPT-6.1 SolをCodexとChatGPT Work経由で使うときの標準コンテキスト長だ。従来の27万2000トークンから50万トークンへ、およそ8割の増加になる。発表はCodexの責任者Thibault Sottiaux氏がX上で行った。
コンテキストとは、モデルが一度に読み込める文章の量のことだ。この数字が大きいほど、長い契約書やまとまったソースコードを分割せずに渡せる。50万トークンは日本語なら長編小説数冊分に相当し、途中で要約に切り詰める手間が減る。
OpenAIが長文コンテキスト追加料金を撤廃した意味
料金の変更も同じくらい効く。OpenAIはこれまで、入力が27万2000トークンを超えた時点から、リクエスト全体を2倍の入力単価とキャッシュ料金、出力は1.5倍で課金していた。50万トークンを標準にすると、この段差が購読者の使い勝手を直接損なう。そこで同社は購読者向けに追加料金そのものを外した。
つまり長い入力を1回投げるだけで請求が跳ね上がる、という構造が消える。多数の文書を突き合わせる調査や、大規模なコードベースの把握では、切り詰めと再試行の反復が減る分、実務の時間も短くなる。
CodexとChatGPT Workで何が変わるか
Codexでは、リポジトリ全体を読み込ませたうえでの修正依頼が現実的になる。関連ファイルをまたぐ変更を、文脈を切らずに扱えるためだ。ChatGPT Workでは、長い議事録や法務文書をそのまま渡して要点を引き出せる。
ただし上限が消えたわけではない。モデル自体の上限は約105万トークンで、50万はあくまで標準値だ。最大出力は12万8000トークンに収まる。APIの価格はおおむね入力100万トークンあたり2ドル、キャッシュ済みが0.1ドル、出力が10ドルとされる。この数字は第三者の集計によるもので、正確な条件はOpenAIの公式ページで確認したい。
GPT-6.1 Solを長文で使う際の注意点
コンテキストを大きくしても、長い入力ほど精度が落ちる領域は残る。文書の末尾に置いた指示を見落とす、というのは多くのモデルで起きる。重要な条件は先頭と末尾の両方に書いておくほうが安全だ。
料金も、長い入力を何度も投げれば積み上がる。追加料金が消えても、入力量そのものが減るわけではない。同じ資料を繰り返し使うなら、キャッシュの効く使い方をしたほうが安く済む。
GPT-6.1 Solの変更をどう受け止めるか
購読者にとっては、長文を扱う心理的な壁が下がる変更だ。料金の段差を気にせず、まず試せるようになる。多数の文書を扱う業務や、大規模なコードの把握をしている人ほど恩恵が大きい。上限に当たって分割していた作業を、一度にまとめられるかどうかを、手元の資料で試してみる価値はある。






