Janitor AIは自前のモデルを持たず、会話を外部のAPIへ流すフロント画面だ。DeepSeekを組み込むときにつまずくのは、モデルそのものではなく、プロキシURL・APIキー・モデル名の3つを同じ提供元で揃える段取りにある。ここでは設定画面の入口からテスト送信までを順に追う。
Janitor AIとDeepSeekの関係
Janitor AIはキャラクターとの対話に特化したフロントエンドで、推論そのものは外部のAPIが担う。だから日本語の応答品質や料金は、選んだモデルと提供元の契約に左右される。DeepSeekを選ぶ理由はおおむね2つだ。ロールプレイの応答が素直で、価格がOpenAI系より低く抑えられる。
ここで最初に理解しておきたいのは、Janitor AIでの設定は「モデルを選ぶ」作業ではなく「接続先を1つ決めて、その情報を3か所に貼る」作業だという点だ。プロキシURL、APIキー、モデル名はすべて同じ提供元の情報で揃える。
用意するもの
設定に入る前に、次の3つを手元にそろえておく。
- DeepSeekまたはOpenRouterのアカウントとAPIキー
- 使うモデルの正確なモデルID
- Janitor AIにログインできるアカウント
APIキーの入手元は2ルートある。DeepSeekの公式プラットフォームから発行する直接ルートと、OpenRouterなど複数モデルをまとめて扱うプロバイダー経由のルートだ。
ルート | プロキシURLの例 | モデル名の例 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
DeepSeek直接 |
|
| 中間業者を挟まず、DeepSeekの請求で管理したい |
OpenRouter経由 |
| プロバイダー画面の表記どおり | 1つのキーで複数モデルを試したい |
同じ行の中の情報だけで組み合わせる。DeepSeekのキーにOpenRouterのURLを混ぜると、確実に認証で止まる。
ステップ1:APIキーを発行する
まずキーを取る。DeepSeek直接ルートなら公式プラットフォーム、OpenRouter経由ならプロバイダーのダッシュボードで発行する。
- 各プラットフォームにログインし、APIキーの管理画面を開く。
- 「APIキーを作成」を押し、用途が分かる名前を付ける。
- 表示されたキーをコピーする。この画面を閉じると再表示できないことが多い。
- キーをパスワード管理ツールか環境変数に保存する。
キーはJanitor AIの設定欄に貼ることになるが、使い回しのキーを安易に外部サービスへ渡すのは避けたい。可能ならJanitor専用のキーを1本作り、の問題が起きたときにすぐ失効させる。
ステップ2:Janitor AIの設定画面を開く
次にJanitor AI側の受け口を開く。ログイン後、設定の入口はバージョンによって位置が変わるので、見つからないときは設定項目を順に確認する。
- Janitor AIにログインし、DeepSeekを試したいチャットを開く。
- 画面右上のメニュー、またはプロフィール設定からAPI設定を開く。
- 「プロキシ」または「カスタムAPI」の項目を選ぶ。
- 「設定を追加」に相当するボタンを押し、新しい接続先を作る。
設定欄が「ベースURL」と「モデル」に分かれている画面もあれば、プロキシURLの1欄しかない画面もある。分かれている場合はベースURL欄にURLを、そうでない場合はプロバイダーが指定するエンドポイント形式で入力する。スラッシュの数より、3つの情報が一致していることのほうが重要だ。
ステップ3:3つの項目を入力して保存する
いよいよ値を入れる。ここが本題だ。
- 選んだルートのプロキシURLを貼る。
- 同じルートで発行したAPIキーを貼る。
- 同じルートのモデル名を貼る。古い記事の
deepseek-chatなどの表記は現行の一覧と違う可能性があるため、必ず現在のモデル一覧で確認する。 - 保存する。
- ページを強制再読み込みするか、チャットを開き直す。
2026年5月時点の直接ルートでは deepseek-v4-flash と deepseek-v4-pro が現行のモデルIDとして確認されている。名前は改定されるので、設定直前に公式のモデル一覧を見るのが確実だ。
ステップ4:短いテストを送る
保存後は、いきなりキャラクター設定を凝らずに短い1通を送る。
- チャットの入力欄に「API接続が成功したら一文で答えてください」と入れて送る。
- 応答が返れば接続は成立している。
- 返らなければ、エラーの種類で原因を切り分ける。
エラーの見方はシンプルだ。401は鍵か提供元の不一致、404はエンドポイントかモデル名の誤り、429は利用枠かレート制限、通信エラーはURL・VPN・キャッシュを疑う。ここでロールプレイ用の設定を触っても解決しない。まず接続層を潰す。
つまずきやすいところ
最も多いのは、URL・キー・モデル名が別々の提供元から来ているケースだ。3つが揃っていないと、認証かモデル照会のどちらかで必ず止まる。
2つ目は古い表記の流用。数か月前のチュートリアルに載っているモデル名は、すでに提供終了になっていることがある。動いていた設定が急に通らなくなったら、まずモデル名を最新の一覧と照合する。
3つ目はモバイル版の旧バージョン。更新で解消済みの接続エラーが、古いアプリでは残ることがある。設定を疑う前に、ストアの最新版へ更新しておく。
まとめ
Janitor AIでのDeepSeek設定は、モデルの性能を引き出す作業ではなく、接続情報を一致させる作業だ。キーを1本取り、URL・キー・モデル名を同じルートで揃え、短いテストで接続を確認する。ここまで通れば、あとは温度やキャラクター設定を自分の好みに合わせて詰めていけばいい。
料金とモデルIDは数か月単位で動く。設定時の値は出発点として扱い、契約の前に各プラットフォームの現在の一覧を確認してほしい。







