
cmux
manaflow-ai · コーディング
cmuxは、一日中AIコーディングエージェントを動かす人のために作られたネイティブmacOSターミナルだ。Ghosttyと同じエンジンであるlibghosttyでターミナルを描画し、その上に縦タブ、通知リング、内蔵ブラウザ、スクリプト用ソケットを重ねる。だからどのエージェントも見えたままになる。Claude Code用のターミナルでありながら、CodexやOpenCode、その他起動できるものすべてを扱うと考えればいい。アプリは無料でオープンソース。クラウドVMが有料部分だ。

cmux について
cmuxとは
cmuxは、複数のAIコーディングエージェントを一級市民として扱うmacOS向けのターミナルエミュレータだ。ほとんどのターミナルはタブごとに1つのシェルを前提にする。cmuxはClaude CodeやCodex、あるいは他の4つのエージェントが同時に喋る状況を前提にする。だからウィンドウ全体をその前提に合わせて組み直す。最初は少し戸惑う。そのうちしっくりくる。
この製品はmanaflow-aiによるもので、オープンソースだからSwiftとAppKitのコードを読める。Ghosttyのフォークではない。ここはよく誤解される点だ。cmuxはlibghosttyを描画ライブラリとして使う。ブラウザアプリがWebKitを借りるのと同じやり方で、その上に別のアプリケーションを築く。
最大の制約はプラットフォームだ。WindowsやLinux向けのデスクトップ版はまだなく、現時点ではMac専用のツールになる。iPhoneのコンパニオンアプリはベータ版で、Macとペアリングする。デスクを離れている間に長いエージェント実行を確認したいときに役立つ。
はじめかた
- 公式サイトかGitHubのリリースページから署名済みディスクイメージをダウンロードし、cmuxをアプリケーションフォルダにドラッグする。
- 起動してターミナルのテーマとフォントを選ぶ。cmuxはGhostty設定のキーバインドを読み込むので、既存の設定がそのまま引き継がれる。
- 通常のターミナルペインで
claudeやcodexといったコマンドを入力し、最初のエージェントを起動する。 Cmd+Dで縦、Cmd+Shift+Dで横にウィンドウを分割し、それぞれで別のエージェントを起動する。- 任意:重いエージェント作業をノートPCから切り離したいなら、クラウドVMやSSHワークスペースを動かす。
AIツール情報
cmuxの料金、対応プラットフォーム、性能を簡単に確認できます。
こんな人におすすめ
このツールが最も力を発揮するユーザー、タスク、シーン。
ユーザー
- 複数のAIコーディングエージェントを同時に走らせる開発者:cmuxは隠れたバックグラウンドプロセスを名付きペインに変え、一目で読めるステータスを添える。
- リモートマシンで作業するエンジニア:SSHワークスペースなら、サーバー上のエージェントを手元のウィンドウを見ながら操作できる。
- ターミナルに住むMacパワーユーザー:縦タブ、gitブランチラベル、PRステータスが、横に開いておくツールを減らす。
タスク
- サブエージェントの連携:エージェントが仲間を生み出すとき、cmuxは見えないバックグラウンドジョブではなく、それぞれを独立した分割として表示する。
- Web変更の検証:内蔵ブラウザペインはナビゲートしてDOMを読めるので、エージェントはウィンドウを離れずに自分の作業を確認できる。
- 長時間ジョブの整理:通知リングと未読バッジが、終わったエージェントや入力を待つエージェントを示す。
シーン
- 一晩かけてコーディングタスクの束を回す:複数のエージェントをクラウドVMに送り、朝に結果を確認する。
- 詰まったエージェントのデバッグ:マウスに触れず、CLIソケット経由でペインの画面内容を読む。
- エージェントとブラウザの組み合わせ:スクレイピング、ログインの流れ、UIチェック用に、ターミナルの隣にスクリプト可能なブラウザを分割して置く。
主な機能
縦タブと分割ペイン
サイドバーはワークスペースを縦に積み、各項目はgitブランチ、紐づくpull requestのステータス、作業ディレクトリ、待ち受けポート、最新の通知テキストを表示する。ウィンドウは横にも縦にも分割できるので、エージェントで埋まった画面も読みやすいままだ。タブの迷路より優れている。いつも。
通知リングと未読バッジ
プロセスが注意を求めると、cmuxはペインの周囲に青いリングを描き、タブを光らせる。通知ポップオーバーが保留中のものをすべて集める。macOSのデスクトップ通知も発火する。これらは標準のターミナルエスケープシーケンスから発火し、cmux CLIやエージェントフックで自分で押し出すこともできる。設定は不要だ。
内蔵ブラウザペイン
cmuxはターミナルの隣に本物のブラウザを開く。さらに重要なのは、それを操作できることだ。ブラウザAPIはagent-browserから移植され、エージェントは同じソケット経由でナビゲートし、DOMをスナップショットし、クリックし、入力し、JavaScriptを評価し、コンソールやネットワークの動きを読める。つまりエージェントはアプリを切り替えずに自分のフロントエンド修正を確認できる。タブを行き来する必要はない。
SSHとリモートワークスペース
cmux ssh user@remoteを実行すると、リモートマシン用のワークスペースが作られる。ブラウザペインはリモートネットワークを通るので、サーバー上のlocalhostアドレスがローカルでそのまま動く。画像をリモートセッションにドラッグしてscpでアップロードでき、接続が開いたときに走る初期コマンドも渡せる。
Claude Codeチームとマルチエージェント実行
cmux claude-teamsコマンドはClaude Codeのチームメイトモードを1ステップで起動する。チームメイトは独自のサイドバーメタデータを持つネイティブの分割として現れる。複数モデルにまたがるマルチエージェント連携であるoh-my-opencodeにも対応する。マルチエージェント連携を手作業で組む人にとって、ここが最も時間を節約する部分だ。間にtmuxの層が挟まらないので、設定上の頭痛の種がまるごと消える。
スクリプト可能なCLIとUnixソケット
アプリ内のあらゆる操作がコマンドラインから届く。ワークスペースの作成、ペインを開く、入力を送る、画面内容を読む、スクリーンショットを撮る、ブラウザを操作する。自分のワークフローを自動化したい? cmuxをプラットフォームに変えるのはこの機能だ。ただの見た目のいいターミナルではない。
メリットとデメリット
メリット
- ローカル利用は無料かつオープンソースなので、試すコストはディスク容量だけ。
- 通知システムは、どのエージェントが終わったか分からないという本当の問題を解決する。
- 内蔵ブラウザのおかげで、エージェントは同じウィンドウで自分のWeb変更を確認できる。
- SSH経由のリモートワークスペースは、重いエージェント実行をノートPCから遠ざける。
- Ghostty設定を読み込むので、キーバインドを一から作り直さなくていい。
デメリット
- 今のところmacOS専用で、チームがWindowsやLinuxなら選択肢から外れる。
- 目玉の有料機能であるクラウドVMは月$50からで、個人のホビーユーザーには高い。
- Appleシリコン向けビルドが最も滑らかで、Intel Macのユーザーは粗さを感じるかもしれない。
- かなりの機能が、すでに毎日AIエージェントを走らせている前提なので、たまにしかターミナルを使わない人にはほぼ不要だ。
よくある質問
はい。macOSアプリはオープンソースで永久に無料で、ローカルエージェントは自分のAPIキーで動き、cmux側の費用はかからない。課金されるのはクラウドVMか、iOSベータのアーリーアクセス枠が欲しいときだけだ。
関連コンテンツ
cmuxに関連するツール、スキル、記事を探す。
cmuxの代替ツール
Forefront
Forefront · コーディングForefrontはオープンソースAIで構築するためのウェブプラットフォームだ。主要なオープンソース言語モデルを自分のデータで微調整し、性能を評価し、API経由で実行したり、エクスポートして自分でホストしたりできる。クローズドなプラットフォームの手軽さを求めつつ、モデルとデータの所有権にはこだわる開発者が対象だ。
Startkit
StartKit.AI · コーディングStartkitは、AI SaaSとAIラッパー製品を作るためのボイラープレートだ。面倒な部分をあらかじめ配線済みにしたAIスタートアップボイラープレートと考えればいい。認証、StripeとLemon Squeezyの決済、利用制限、トランザクションメール、そしてOpenAI、Anthropic、Groq、Llamaと通信するAI APIスターターキットが含まれる。リポジトリをクローンして価格を設定し、ユーザーが実際にお金を払う部分に取りかかれる。ReactとTailwind上のNext.jsで作られているため、ボイラープレートコードの多くはすでに見慣れたものだ。
Testim
Tricentis · コーディングTestimは、Web・モバイル・Salesforceアプリ向けにエンドツーエンドテストを構築して実行するAIテスト自動化プラットフォームだ。機械学習を頼りに、インターフェースが変わってもテストを安定させ、チームが壊れたセレクターの修正に費やす時間を減らす。今日から使い始められる自動テストツールとしては悪くない。ブラウザで操作を録画してテストを作り、より細かい制御が必要なときはJavaScriptを足す。忙しいQAチームにとって堅実な選択肢である。
