
Grass
Anil Dukkipatty · コーディング
Grass は VM を軸にしたコンピューティング基盤で、Claude Code や OpenCode といった AI コーディングエージェントに、眠らない専用マシンを渡す。Claude Code に当直をさせるようなものだ。ノート PC のターミナルでエージェントを走らせ、画面を閉じた瞬間に息絶えるのではなく、Grass の iPhone アプリからコーディングエージェント向けの永続 VM を送り出せば、セッションはホストされたハードウェア上で動き続ける。権限リクエストはプッシュ通知で届き、diff はスマホで読め、あとから戻れば作業は終わっている。ターミナルを見張る必要はもうない。無料枠もある。カード登録なしで 10 時間のコンピューティングが使える。

Grass について
Grass とは何か
Grass が狙うのは、ごく具体的な煩わしさだ。コーディングエージェントは今や優秀だが、動く場所は自分のハードウェアであり、そのハードウェアは眠る。真夜中にノート PC を閉じればセッションは消える。電車で WiFi が切れれば文脈は消える。エージェントが権限承認を待っている最中に会議へ引き込まれれば、ただ止まったままだ。
Grass は実行をノート PC から GrassVM へ移す。企業があなたのために生かし続ける仮想マシンだ。操作の入口はアプリになる。タスクを投げ、スマホをポケットにしまえば、エージェントは自分のマシンで働く。ノート PC は眠って構わない。これが Claude Code リモートセッションの本質だ。作業は、それを始めた端末より長く生き残る。
注意点として、Grass はエージェントそのものではない。エージェントを囲む基盤だ。エージェント(対応は Claude Code と OpenCode)、コード、モデルへのアクセスは自分で用意する。Grass が担うのは常時稼働のマシン、通知のループ、diff ビューアだ。エージェントを一度も動かさないなら、ここに得るものはない。しかも中核の流れはモバイルアプリに強く依存するため、デスクトップ中心のユーザーが得られるものは少ない。
はじめかた
- App Store から Grass アプリをダウンロードして登録する。新規アカウントはカード不要で 10 時間が無料になる。
- マシンを接続する。ホストされた GrassVM を使うか、アプリ内の接続画面から自分の Mac やサーバーを Grass に向ける。
- エージェントを連携する。Grass は Claude Code と OpenCode の流れを前提に作られている。すでに使っている方を選べばよい。
- 2 タップでスレッドを開き、タスクを書いてアプリを閉じる。エージェントはリモートインスタンスで働く。
- プッシュ通知に注意する。スマホから権限リクエストを承認または拒否し、ジョブが終わったら diff を確認する。
AIツール情報
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こんな人におすすめ
このツールが最も力を発揮するユーザー、タスク、シーン。
ユーザー
- 長時間のエージェントタスクを回す個人開発者。ノート PC を閉じた後も Grass がセッションを生かすが、中核の承認フローには iOS 端末が要る。
- 出張や会議の多いエンジニア。権限リクエストはスマホに届くので、机に座らずともエージェントの詰まりを解消できる。
- リモート開発マシンを検討するチーム。GrassVM はホスト型の選択肢で、計算資源を手元に置きたいなら自分のハードウェアも接続できる。
タスク
- 夜通しのビルドとリファクタリング。寝る前にジョブを投げ、ターミナルを見張る代わりに VM に最後まで走らせる。
- 長い多段階のコーディングセッション。WiFi が切れてもマシンが眠っても Grass がスレッドを保つので、タスク途中で文脈を失わない。
- 移動中のコードレビュー。ファイル単位で整理され行単位で示される diff がアプリに出るので、ターミナルのログを目を細めて追う代わりに本物の変更セットを読める。
シーン
- 会議中にエージェントが権限プロンプトに当たった。ポケットから承認して作業を進め続ける。
- 電車でタスクを始めた。オフラインの間に VM が終わらせ、あとで結果を受け取る。
- SSH なしで状態を見たい。Grass はホーム画面に実行中・完了・待機中のスレッドを並べるので、開くシェルはない。
主な機能
永続 GrassVM セッション
中心にあるのは眠らないマシンだ。GrassVM はノート PC を閉じてもスマホの電源を切っても、作業が終わるまでエージェントのセッションを生かし続ける。これでエージェントの実行が途中で失敗する最大の原因、つまりホストの消失をなくせる。
スマホからの権限承認
すべてのスレッドのすべての権限リクエストがプッシュ通知として届く。タップして承認または拒否すれば、エージェントは止まらずに進む。問い合わせモードのスレッドを複数走らせても一つずつ見張る必要はない。プロジェクトが何時間もかけて多くの小さな判断を求める場面で効いてくる。
モバイルでの diff レビュー
Grass は変更を、あなたが本当に読みたい形で見せる。追加・変更・削除・リネームされたファイルをリポジトリごとに整理し、行単位の詳細を添える。ターミナルの文字の壁を、小さな画面でもたどれるものに置き換える設計だ。
複数マシンの切り替え
アプリは GrassVM、自分の Mac、自分のサーバーを一か所にまとめる。会話や文脈を失わずに 1 タップで切り替えられるので、必要に応じてセッションをホスト型の計算資源から自分のハードウェアへ移せる。
実行中セッションの直接移行
進行中のコーディングセッションを Grass に引き渡し、会話と文脈ごとリモートインスタンスでスレッドを進められる。インスタンスが立ち上がるとスマホが一度振動するので、状態を手作業で組み直す必要はない。
2 タップのスレッド開始
作業の開始は意図的に速い。クイックチャットのボタンがシートを開き、タスクを書けば走り出す。狙いは、思いついた瞬間にアプリを切り替えず、場所も失わずにアイデアを捕まえることにある。
メリットとデメリット
メリット
- エージェントがデバイスではなく GrassVM で動くため、スリープ、WiFi 切断、閉じたノート PC をセッションが乗り越える。
- プッシュ通知による権限承認は、深夜 2 時にエージェントが待ちぼうけする問題を完全になくす。
- diff はスマホで読め、生のターミナル出力ではなくファイル単位・行単位でたどれる。
- ホスト型 VM と並べて自分の Mac やサーバーも接続できる。コードの実行場所に一定の管理を持ちたい人に合う。
- カード不要の 10 時間無料枠があるので、本格導入前に安く試せる。
デメリット
- 中核の流れは iOS アプリに依存するため、Android やデスクトップ中心のユーザーは通知と承認の流れを想定どおりに使えない。
- Grass は計算資源をホストし通知経路も管理するので、コードとセッションの文脈は同社の基盤を通る。厳しいセキュリティ審査を通らない可能性がある。
- これはエージェントではなく基盤だ。Claude Code や OpenCode をすでに動かしていないなら、すぐ使える価値はない。
- 無料時間を超えた料金はサイトで明確に公開されていないので、重い利用の予算はサポートとの相談になる。
よくある質問
Grass はコーディングエージェントにオンラインのままの仮想マシンを渡す。アプリからタスクを投げるとセッションはリモートインスタンスで走り、ノート PC のスリープ、接続断、席を離れる時間を乗り越える。
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